2025.11.21
ストアフロント──現場の声を起点に磨く、サービス成長の次の一手
グループ子会社ストアフロントが築いた、安定的な収益モデル。その強固な基盤をさらに進化させる鍵を握るのが、サービスデベロップメント部です。
ユーザーの変化や社会的課題を捉え、新しいサービスを構想・設計する同部門。
今回はサービスデベロップメント部長の山田に、事業拡張の戦略と今後の展望を聞きました。

株式会社ストアフロント サービスデベロップメント部 部長
山田 周平
サービス全体を設計し、成長を支える
――サービスデベロップメント部のミッションと役割を教えてください。
当部門では、自社サービスの運営・保守から、マーケティング支援、新規サービスの企画・開発までを一貫して担っています。
「自社サービスをどう育て、どう届けるか」を軸に、開発や改善、データベースの拡充など、ユーザーに価値を届けるための全体設計を行っています。
既存サービスでは、公共機関との連携によるデータの充実化や、UIの改善を継続的に実施しています。
こうした地道な改善の積み重ねが、ユーザー満足度と継続率を高める基盤になっています。
社会課題の解決 × 届くサービス設計
――新しいサービスを企画する上で、重視しているポイントを教えてください。

常に意識しているのは、「社会課題の解決につながるか」と「ユーザーに届くか」という2つの視点です。
社会的意義のあるサービスでも、現場でしっかり届けられてこそ価値になると考えています。
そのため、ユーザーにとっての使いやすさ、販売スタッフにとっての説明しやすさを両立する設計を心がけています。
デジタル社会の不安を解消する領域が成長ドライバー
――今後、成長を牽引していく領域や注力テーマを教えてください。
私たちは、スマートフォンを中心とした「生活のデジタル化」に伴う課題解決を軸にサービスを展開しています。
通信環境の変化や生活者のデジタルシフトにあわせて、新しい不便や不安が生まれている。
そこに、私たちが提供できる価値があります。
たとえば迷惑電話防止アプリ『ダレカナブロック』は、特殊詐欺や迷惑電話といった社会課題に対して、テクノロジーで安心を届けるサービスです。
こうした「誰もが安心して生活を楽しめる社会」の実現に向けた領域は、今後も当社の成長ドライバーになると考えています。
現場の声が“企画を育てる”仕組み
――他社のアプリベンダーと比べたときの強みは?
私たちの最大の強みは、“現場のリアルな声”を企画や開発に反映できることです。
全国の販売拠点でスタッフが日々ユーザーと対話しており、その声をサービス改善のインサイトにしていきたいと考えています。「現場が企画を育てる」サイクルが社内にあることが強みだと考えています。
会員数の拡大と販売のしやすさが鍵
――重視しているKPIはありますか?
最も重視しているのは、サービス会員数の拡大率です。
ユーザーに“ありがとう”と言われるサービスを届けることで利用者が増え、それが事業の成長につながります。
また、当社の事業はBtoBtoCモデルのため、パートナーが“販売しやすい”と感じる環境づくりも重要です。プロダクトの品質、サポート体制、販促物の整備など、販売のしやすさをトータルで設計することで、現場の成長を支え、結果としてユーザーへの価値提供にもつなげています。
――営業推進部との連携はどのようにされていますか?
営業推進部は、ユーザーと最も近い存在であり、現場のリアルな声を持っています。
その声を迅速に反映するため、販促物の改善や企画調整を密に行っています。
どの店舗でどのように販売が進んでいるかをデータで可視化し、課題を特定した上で改善を重ねる。こうしたサイクルによって、サービス企画と現場が一体となり、成果を生み出しています。
――最後に、ストアフロントの強みと今後の方向性を教えてください。

私たちは、自社のバリュープロポジションである「リアルな販売接点」を活かし、現場の声をもとにサービスを磨き、社会課題の解決につながる取り組みを推進しています。
今後も、リアル店舗とサービスの企画力を掛け合わせ、安心して暮らせるデジタル社会の実現を目指していきます。安定した収益基盤の上に、アイデアと技術を重ね、“ありがとう”と言われるサービスをこれからも生み出していきたいと考えています。
GROWTH STORIES
Vol.1 株式会社ストアフロント 営業推進部 部長