2024.12.25
透明性と公平性で魅力を伝える。インタースペースのHR HANDBOOK公開
インタースペースは全86ページにわたるHR HANDBOOKを公開しました。
(https://www.docswell.com/s/interspace/5J49XV-interspace_hrhandbook)
人事理念や制度の透明性を高め、求職者や社員の理解を深めることを目的に制作されたHR HANDBOOK。その制作背景やコンセプト、そして企業文化をどのように体現したのか。制作に携わった人事部の片山とデザイナーの坂本に、その想いを伺いました。
(左)人事部 片山 奈穂
(右)経営企画室 坂本 拓豊
制度の意図を伝える。HR HANDBOOKに込めた想い
―なぜHR HANDBOOKを制作したのですか?外部公開をした理由は?
片山:私たちは、インタースペースの人事理念や制度をより明確に、そして深く求職者や社員に伝えることを目的にHR HANDBOOKを制作しました。従来の採用ページでは、制度の概要こそ記載していたものの、その背景や意図が十分に伝わりづらいという課題がありました。2024年の人事評価制度刷新を機に、透明性や公平性を重視し、「なぜこの制度があるのか」を詳しく説明する内容にしています。この取り組みにより、社員の理解を深めるとともに、採用活動の強化も目指しました。
外部公開の主な理由は、通年採用を進める中で求職者にインタースペースの理念や文化を事前に共有し、共感を得て応募してもらうことです。HR HANDBOOKを活用して、インタースペースの魅力や価値観を正確に伝えることで、入社後のミスマッチを防ぎ、より良い採用活動と組織文化の形成をしたいと考えています。
―HR HANDBOOKに社員の意見はどのように反映されていますか?
片山:直接的な反映はありませんが、人事の理念を形にすることを大切にしています。例えば、エンゲージメントサーベイでは、社員に「不満だけでなく改善提案もセットでお願いする」と依頼し、建設的な提案文化を醸成しています。この取り組みは、制度の意図を共有し、共に改善を考える姿勢を育むためです。HR HANDBOOKにおいても、単なる情報提供に留まらず、社員が共感し行動できる内容にしています。
キャリアの選択肢から福利厚生まで86ページに込めた透明性と安心感
―HR HANDBOOKは86ページにも及ぶ情報量ですが、主にどのような内容が盛り込まれていますか?
片山:インタースペースの「Win-Win」の理念に基づき、採用関連の情報、2024年に刷新した人事評価制度、福利厚生などを三つの柱に分けて紹介しています。
https://www.docswell.com/s/interspace/5J49XV-interspace_hrhandbook
【Recruitment】
採用関連の情報:年度・職種別のリファラル採用やアルムナイのデータ、社員インタビューを掲載。
【Power of…?】
人事評価制度:給与レンジや昇格降格基準を全公開し、多様なキャリアパスの実例を紹介。
【Support System】
福利厚生:「安心・安全」、「スキル・キャリア」、「コミュニケーション」の3軸で制度の紹介と、実績データ(離職率や残業時間)や利用状況。
特に求職者が不安を解消できるよう、具体的な実例を交えた構成にしています。たとえば、キャリア形成の選択肢や評価基準を詳細に記載し、透明性と安心感のある内容にしました。
人事業務を通じて感じるのは、個々の価値観が異なるということです。HR HANDBOOKを見る方々も多様な価値観を持っていると考え、各ページに強弱を付けずに多様性を意識して出せる情報は全て出して制作しています。
―デザインにおける工夫について教えてください。
坂本:デザインにおいて最も大切にしたのは、一貫性を保ちながら視覚的に調和の取れたものにすることです。情報量が多くなるため、読者がストレスなく内容を理解できるよう工夫しました。具体的には、デザインガイドラインを作成し、色、フォント、マージンといった基本ルールを設定し、これに基づいてデザインがブレないよう配慮しながら全体に統一感を持たせています。
また、求職者や社員がスムーズに理解できるよう、インタースペースのブランドカラーや企業のビジュアルを用いて資料にストーリー性を持たせました。企業のイメージが自然と伝わるよう、全体の調和と情報の伝わりやすさを意識しています。
―今回制作を通して、伝えたいメッセージはありますか?
片山:インタースペースの最大の魅力は「人の良さ」と「自由で風通しの良い風土」にあります。インタビューに答えてくれた社員たちも異なる入社経路やキャリアを歩みながらも共通してこの点を挙げており、当社の強みであると実感しました。実際にこのHR HANDBOOKの制作においても、何もない真っ白なところから着手しましたが、トップダウンで指示が降りてくることはありませんでした。ゼロから自由に人事の想いと考えを形にさせることができましたね。また、公平性を重視した人事評価制度やキャリア支援の仕組みを通じて、社員一人ひとりが自分の可能性を最大限に活かせる環境が整っています。
このHR HANDBOOKを通じて、求職者に「この会社でなら自分を活かせる」と感じてもらい、信頼感を持っていただければ幸いです。
―公開後の反響はいかがでしたか?
片山:断片的な情報の提供で留めることもできるなか、当社のHR HANDBOOKは総合的にまとめられている点や人事評価制度の透明性が評価されていると感じます。採用チームからは、選考やクロージングの際にこれらの内容を大いに活用しているという声が寄せられています。また、応募者の方々からは、会社や事業の全体像を把握しやすい点に加え、特に評価や給与に関する情報がオープンで理解を深めやすいとの声をいただいています。こうした情報を公開している企業体質や、職務内容が細かく評価と結びついている点に安心感を抱いていただけたようです。
―今後、HR HANDBOOKをどのように活用し、発展させていきますか?
片山:まずは、 HR HANDBOOK を通じて当社の魅力を求職者にしっかり伝え、応募数の増加や当社のファン作りにつなげていきたいと考えています。今回のHR HANDBOOKは人事制度や採用に特化した内容ですが、次のステップとして、事業に直結する内容や社員のコンパスとなるようなコンテンツを取り入れた新たな資料の作成を検討しています。 この取り組みにより、インタースペースの文化や価値観を、社内外にさらに具体的に発信していきたいです。
―HR HANDBOOKは、組織運営にどのように役立つと考えていますか?
片山:社員に対しては、会社の価値観や制度に関する透明性の高い情報を提供し、安心して自分らしく働ける環境を支援していきたいです。また、求職者に対しては、インタースペースの魅力や文化を効果的に伝え、共感を得て応募いただけるツールとして活用していきたいと考えています。