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プロリア編集部
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「プログラミングスクールはやめとけ」という否定的な評判の原因を調査!
業界の闇とも言われるスクールと就職先のお金の流れ・卒業後にどんなエンジニアになれるのか・SES企業と無料スクールの関係・独学で勉強するべきかどうかについて解説します。
プログラミングスクールを選ぶ参考にしてください。
「やめとけ」と言っているのは誰か
プログラミングスクールには通わないほうがいい・通っても意味がないと言う人には、大きく3種類の立場があります。
- プログラミングスクールに通わずにエンジニアになった人
- プログラミングスクールの経営に闇があると感じている人
- プログラミングスクールに通ったけど夢が実現しなかった人
まず「プログラミングスクールに通わずにエンジニアになった人」はあなたと立場が違う可能性が高いので注意が必要です。
「私はスクールに通わずにエンジニアになった」という人の多くは、技術者を目指す大学の卒業生や、プログラミングスクールがまだ発展していなかった時代から働き始めた、年長のエンジニア。
立場や時代背景が違う人の体験談は、あなたがスクールに通わない理由にはなりません。

次に「プログラミングスクールの経営に闇があると感じている人」「プログラミングスクールに通ったけど夢が実現しなかった人」が、なぜプログラミングスクール通わないほうがいい・スクールは意味がないと言っているのか調べてみました。
「プログラミングスクールやめとけ」と言われる理由
「プログラミングスクールはやめとけ」と言われている理由は、大きく6つに集約されます。
「やめとけ」と言われる6つの理由
- ビジネスモデルが闇だからやめとけ
- 無料スクールは卒業後の進路に自由がないからやめとけ
- ほぼSES企業にしか就職できないからやめとけ
- 受講料が高いからやめとけ
- 独学でも学べるからやめとけ
- すぐに稼げるようにはならないからやめとけ
プログラミングスクールの否定的な評判のなかには、事実との差異がある誤解が含まれていたので、この6つの詳細をひとつずつ解説していきます。
ビジネスモデルが闇だから「やめとけ」
やめとけと言われる理由のひとつに「プログラミングスクールは労働力を搾取して、儲けている」という意見があります。
なぜなら、プログラミングスクールとスクールが紹介する就職先企業との間には金銭が発生しているからです。
プログラミングスクールの収益構造
プログラミングスクールの収益源は2つあります。
- 生徒からの受講料
- 卒業生に就職を斡旋した企業からの人材紹介料
プログラミングスクールが生徒と企業から得ている収益を図解すると、下記の通りです。
双方向から利益を得ていることを指して「プログラミングスクールのビジネスモデルは闇が深い」と表現しているのです。
しかし、このような収益構造は珍しいことではありません。
例えば、不動産会社と売り主・買い主の関係は、プログラミングスクールの収益構造と同じです。

無料スクールは卒業後の進路に自由がないから「やめとけ」
「無料のプログラミングスクールは、SESの歯車にされるからやめたほうがいい」という声も多く見られます。
なぜなら、無料のプログラミングスクールに通うと卒業後の進路に自由がない可能性があるからです。
無料のプログラミングスクールは、ほとんどの場合、IT人材派遣・紹介事業を行っている企業が運営しています。
この場合、受講料が無料になる条件として傘下のSES企業での就業が必須条件になっている場合が多いです。
SESとは
SES(システムエンジニアリングサービス)とは、クライアントにエンジニアを派遣すること。
「客先常駐」とも呼ばれます。
SES企業に就職した場合、所属会社から派遣されて派遣先企業でエンジニアとして働くことになります。
「エンジニア限定の派遣会社」とイメージするとわかりやすいです。
SESエンジニアが向いている人
- SESエンジニアの期間をステップアップのための修行だと考えることができる人
- 業界未経験だが1日でも早くエンジニアとしてデビューしたい人
- 多種多様な会社に関わって経験を増やしたい人
- 規則的な勤務時間でライフワークバランスを安定させたい人
- 成果に左右されず、安定した収入を求める人
SES企業で働くことすべてが「悪」ではない
SESエンジニアとして働くことに、非がある訳ではありません。
選択の自由を広げようとしてプログラミングを学び始めたのに、卒業後の自由を奪われるという点に矛盾があります。
つまり、卒業後に正社員で働くこと・フリーランスになることを目指しているなら、やめたほうがいいと言えます。

無料プログラミングスクールとSES企業の関係
運営元にとってのプログラミングスクールは、自社で派遣する人材を育成するための研修機関であると言えます。
SES企業はプログラミングスクールの受講料を無料にすることで、より多くの受講生を募集します。
SES派遣に必要なレベルのスキルを身につけさせてから、自社で雇用して、SESエンジニアとして派遣するという仕組みです。
無料プログラミングスクールと、その運営元であるSES企業の関係を図解すると下記の通りです。
この構造が「業界の闇」だと言われることもあるようですが、この形式はプログラミングスクール特有のものではありません。
例えば、声優プロダクションや芸能事務所が、声優を目指す人や芸能人の卵を集めるために養成所やスクールを経営しているのと同じ仕組みです。
就職先がほぼSES企業だから「やめとけ」
無料のスクールに限らず、受講料を払って大手のスクールに通っても、就職・転職サポートで紹介される働き先にSES企業が含まれることは事実です。
卒業後にすぐフリーランスで稼げるようになる・いきなり大手有名企業に正社員で就職できると勘違いしていると「こんなはずではなかった」と感じるでしょう。
しかし、プログラミングスクール卒業後の就職先にはSES企業が含まれることは事実ですが「就職先がほぼSES企業」というのは間違いです。
プログラミングスクールの転職支援による就職先
大手のスクール各社が公開している卒業生の就職先を調べてみると、自社開発企業も多く含まれています。
SES企業にしか就職できないということはありません。
絶対に自社開発企業に就職したいという場合は、転職サポートによる就職先を公開しているスクールの中から選ぶと安心です。
プログラミングスクール各社が公開している、卒業後の就職先
テックキャンプ
特定の契約形態の企業ばかりご紹介するといったことはございません。
(よくあるご質問)
テックアカデミー
傾向としてはSES企業、受託開発企業が少し多くなっております。
(TechAcademyサポート )
侍エンジニア
自社開発企業から受託開発企業、SES企業まで幅広くご紹介可能となっております。
(よくある質問)
ポテパンキャンプ
SESや派遣企業ではなく、開発できる開発企業への転職成功をサポート致します。
(ポテパンキャンプ)
なぜ「SESエンジニアはやめとけ」と言われるのか
SES派遣という雇用形態では多重下請け構造に陥りやすく、どうしても給料の上限にキャップがかかってしまいます。
エンジニアとして給料をあげていくためには、SESエンジニアとして働く期間は「ステップアップのための下積み期間」として考えたほうがいいでしょう。
また、SESでは下流工程を任されることが多く、方式設計・要件定義・基本設計などの工程の上流部分には関われないことはデメリットです。
上流工程・下流工程は上下関係を示すものではありませんが、SESエンジニアの現場では、学べる技術に限りがあるのは事実。
目の前にある「作業」にしか関われないので、もっと根幹にかかわる「開発」をやりたいと考えている人には不向きです。
一方で、SESエンジニアは多種多様な会社で経験できる・未経験でも仕事が見つかりやすい・勤務時間が規則的で給与も安定しやすいなどのメリットがあります。
自社開発企業への就職やフリーランスを目指す場合でも、まずはエンジニアとしての実績が必要です。
実務経験があったほうが信頼を得やすく・給与交渉もしやすいので有利になります。
受講料が高いから「やめとけ」
「プログラミングスクールの受講料は高すぎる」という声も少なくありません。
プログラミングスクールの受講料はだいたい20~30万円程度で、確かに高額です。
しかし、専門性の高いスキルを身につけられると考えれば、その受講料は納得できるものであり、高すぎることはありません。
医療職を目指す看護学校・消防士や警察官などの公務員を目指す学校など、専門的な知識を習得するには、それなりの入学金・受講料がかかります。
学費の相場 | |
---|---|
プログラミングスクール | 30万円 |
看護専門学校 | 250万円 |
語学専門学校 | 115万円 |
公務員予備校 | 66万円 |
公務員専門学校 | 100万円 |
仕事につながりやすいスキルが身につくことで生涯年収をアップできると考えれば、エンジニアとして成功するために必要な初期投資だと言えます。
独学でも学べるから「やめとけ」
スクールの受講をおすすめしない理由に「独学でも学べるのに、スクールに大金をはたくなんて、もったいない」と語られることがありますが、これは本質ではありません。
確かに独学でもプログラミングは学べますが、どうしても膨大な時間がかかってしまいます。
お金を払ってスクールに通うのは体系化されたカリキュラムで効率よく学べることに意味があります。
さらに、卒業後の就職・転職サポートが受けられることを考えれば、十分に受講料を払う価値があるはずです。
すぐに稼げるようにならないから「やめとけ」
プログラミングスクールを卒業したからと言って、すぐに稼げるようになるわけではないのは事実です。
しかし、エンジニアに限らず「初心者がいきなり稼げる業界はない」と言えます。
スクールを卒業することでエンジニアとして働くことができれば、労働環境や働き方を変えることは可能です。
未経験から始められる仕事の中でも、エンジニアは短い労働時間で効率よく稼げる傾向にあります。
さらに高収入を目指すためには、実務経験を積んでステップアップしていく必要があります。
エンジニアとしての実務経験があると信頼を得やすく・給与交渉もしやすいので有利になります。
プログラミングスクール卒業後の末路
プログラミングスクール卒業後の最悪な結果は「時間とお金をかけて勉強したのに、結局エンジニアにはなれなかった」「学習の途中で挫折して、プログラミングが身につかなかった」という場合です。
そのような悲惨な末路に陥らないためには、プログラミングスクールに通う目的・学習のゴール設定をしておくことが大切です。
プログラミングスクールに通う目的・学習のゴール設定によって、選ぶべきスクールは変わります。
どんな目的でプログラミングを学びたいのか
- スキルアップして現在の仕事で活かしたい
- 就職・転職のためにスキルを身につけたい
- プログラミングで副業を始めたい
- エンジニアとのやりとりを円滑にしたい など
例えば、エンジニアとして副業で稼ぎたい人は「副業向けの案件を受注できるようになること」が学習のゴールなので、在宅ワークで対応でき、求人件数が多い言語を身につけるべきです。
また、案件獲得のためのサポートがあるスクールを選べば、より安心です。
一方で、現在の仕事を辞めてエンジニアに転職したい人は「エンジニアの収入だけで生活できるようになること」が学習のゴールなので、転職市場で需要が高い言語を学ぶべきです。
さらに、転職サポートの充実も不可欠だと言えます。
目的に合わないコースを選択したり・必要以上の学習範囲をカリキュラムとしているコースを選んだりすると、受講費も受講期間も余分にかかってしまいます。
費用と時間を無駄にしないためにも、学習のゴールを意識したスクール選びが重要です。