英語の「as～as」、意味は「同じくらい」でいい？意味や使い方、頻出の熟語も解説！

まつ WEBライター / 日英通訳・翻訳者

米国にて学士留学3年間と英語での仕事を20年経験。
サイエンス・ビジネスおよび日常生活の話題まで幅広いジャンルの英語を得意としています。

TOEIC945と英語経験を生かして、英語が苦手な方をサポートできるようブログ執筆活動を始めました。

WEBライターとしても活躍中。海外現地情報をリサーチしたライティングを得意としています。

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「as～as」構文と聞くと、「～と同じくらい～だ」という意味をまず思い浮かべる人も少なくありません。
でも、「as～as」を使った文にはたくさんのルールや意味合いの異なる熟語があり、使いこなせるととても便利な文型です。

今回は「as～as」の様々な使い方を詳細に解説します。ネイティブの日常会話の中で頻繁に耳にする「as～as」を使った熟語も紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

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英語の「as」とは？

そもそも英語の「as」単体ではどんな意味を持ち、どんな使い方をするのでしょうか？
確認しておきましょう。

「as」の意味は？

英語の「as」は文脈やシチュエーションによって接続詞、副詞、前置詞など様々な品詞に変化します。
「同じくらい、～のように、～のままで、～なので、～しながら、～のような、～として」といろいろな意味を持つ単語です。

発音記号は「əz、ǽz」で、「アズ」と読みます。

「as」の使い方は？

「as」単体で使った時には以下のような意味を持ちます。

例文：I made dinner as I was listening to music.
意味：わたしは音楽を聴きながら夕食を作りました。（同時進行）

例文：As he was tired and asleep, he didn’t hear me knock on the door.
意味：彼は疲れて寝ていたので、わたしがドアをノックしても気づきませんでした。（原因・理由）

例文：As the grade goes up, the content of the textbook becomes more difficult.
意味：学年が上がるにつれて、教科書の内容は難しくなっていきます。（比例）

例文：My father works at the company as a manager.
意味：わたしの父は課長としてその会社で働いています。（役割）

「as～as」の使い方

「as」を二つ重ねて「as～as」という文型にすると、2つのものを比較することができます。

基本の形は「A is as（形容詞or副詞）as B」

「A is as（形容詞or副詞）as B」という形で「AはBと比べて同じくらい～だ」という意味になります。
文の前半で一度使われた「can」や「is」は、文末では省略することも可能です。

例文：This bag is as heavy as that bag（is）.
意味：このバッグはあのバッグと同じくらい重い。

例文：He reads books as fast as I do.
意味：彼はわたしと同じくらい速く本を読みます。

例文：Nancy is as tall as him.
意味：ナンシーは彼と同じくらいの身長です。

文末で動詞や助詞を省略した場合、Bに入る代名詞は目的格（me、us、him、her、themなど）に変わります。

「as」と「as」の間には「原級」が入る

2つの「as」に挟まれた部分には必ず形容詞や副詞の「原級」が入り、「as （原級） as」という形で使います。

「原級」とは比較級や最上級ではない元々の形のこと。
例えば下の例文で使われている副詞なら、原級は「fast」、比較級は「faster」、最上級は「fastest」です。

例文：He can swim as fast as a dolphin.
意味：彼はイルカと同じくらい速く泳げる。

「as～as」の否定形

「as～as」文型を否定文にすると、「A is not as（形容詞or副詞）as B」という形に変化します。
「A は B ほど～ではない」と訳されます。

例文：I can’t cook as well as Jack.
意味：わたしはジャックのようにうまく料理を作れない。

例文：I stayed up all night yesterday too, but I’m not as tired as you.
意味：わたしも昨日徹夜をしたが、あなたほど疲れていない。

否定文の場合、1つ目の「as」は「so」と言い換えることもできます。

例文：Margaret is not so tall as Jane (is).
意味：マーガレットはジェーンほど背が高くない。

例文：I like cake too, but I can’t eat so much as Timothy.
意味：わたしもケーキは好きだけど、ティモシーほどたくさん食べられない。

「as 形容詞＋名詞 as」

「as」と「as」の間に「形容詞＋名詞」が入り、「A is as 形容詞＋名詞 as B」という形になることもあります。

例文：Kate has as long hair as I do.
意味：ケイトはわたしと同じくらい長い髪をしている。

形容詞を修飾する1つ目の「as」と形容詞を分離させないというルールに従い、冠詞（a、an、the）が必要な場合には必ず形容詞と名詞の間に置かれます。

例文：That resident is as good a dentist as Dr. Sutton（is）.
意味：あの研修医はサットン先生と同じくらい良い歯科医だ。

例文：Alan is as good a student as he（is）.
意味：アランは彼と同じくらい優秀な学生だ。

「as～as」は倍数も表現できる

「as～as」の前に「〇 times」を置くと、「AはBの〇倍～だ」という表現を作れます。

例文：Adrian eats three times as much rice as I do at every meal.
意味：エイドリアンは毎食、わたしの3倍ご飯を食べる。

例文：This computer is twice as expensive as that one.
意味：このパソコンは、あのパソコンの2倍高価だ。

2倍の場合は「twice」を使います。

分数の場合は、半分＝half、3分の2＝two-thirds、3分の1＝one-third、4分の1＝a quarterです。

例文：This notebook is half the size of that one（is）.
意味：このノートはそのノートの半分の大きさだ。

例文：He is only two-thirds as tall as I am.
意味：彼はわたしの3分の2の身長しかない。

2つの「as」は品詞が異なる

2つの「as」は同じ単語に見えますが、実は品詞が異なります。
1つ目の「as」は直後の形容詞や副詞を修飾する「副詞」で、2つ目の「as」はその後ろの文章を繋ぐ「接続詞」の役割を果たしています。

「as～as」を使った熟語

「as～as」を使った熟語の中からよく使われるものをいくつか確認しましょう。

as much as

「as much as～」は「～するだけの量のもの、～できるだけ、～ギリギリまで、目一杯」という意味があります。

例文：When I read novels, I try to read the originals in English as much as I can.
意味：わたしは小説を読む時、できるだけ英語の原書を読むようにしています。

例文：At a restaurant near my house, you can eat as much cake as you want for $10.
意味：うちの近所のレストランでは、10ドルで好きなだけケーキが食べられます。

as many as

「as many as～」は「～もの数の」という意味で、数量の多さを強調する表現です。

例文：As many as 95% of citizens participated in the election.
意味：（全体の）95％もの市民が選挙に参加しました。

例文：Janet has traveled to as many as twenty countries.
意味：ジャネットは20か国もの国に旅行したことがある。

as soon as

「as soon as～」は「〜次第すぐに、～するとすぐに」という意味の熟語です。
「as soon as possible」というフレーズもよく使われ、この場合「できるだけ早く、できる限り早く」という意味になります。

例文：As soon as I returned from my business trip, I immediately fell asleep on the sofa.
意味：出張から帰ってきた途端、わたしはすぐにソファーの上で眠り込んでしまった。

例文：As soon as I get the manager’s permission, I will start negotiating with the client.
意味：部長の許可が取れ次第、わたしは取引先と交渉を始めます。

例文：Please make a quotation as soon as possible.
意味：できるだけ早く見積書を作成してください。

as far as

「as far as～」の意味は「～する限り、～に関する限りは」です。話題が成立する範囲を限定する時に使えます。
「～の範囲までは」と言い換えてみると理解しやすいかもしれません。

例文：As far as I know, Professor Campbell is one of the world’s greatest scientists.
意味：私の知る限り（わたしが知っている範囲では）、キャンベル教授は世界最高の科学者の一人です。

例文：As far as could be seen, Her expression didn’t change.
意味：見たところ（目に見える範囲では）、彼女の表情は変わらなかった。

「so far as～」の形で使うこともありますが、意味は同じです。

as long as

「as long as～」も「～する限り、～である限りは」と訳される熟語です。
「as far as～」とは異なり、話題が成立する条件を限定する時に使います。
「～さえすれば、～さえしていれば」と言い換えてみるとわかりやすいでしょう。

例文：As long as you don’t forget your driver’s license, the procedure is possible.
意味：運転免許証さえ忘れなければ手続きは可能です。

例文：As long as you clean the kitchen up at the end, you can use it for free.
意味：最後に掃除をしてくれるなら、キッチンを好きに使っていいよ。

〜 as well as …

「A as well as B」は「BだけでなくAも、BはもちろんAも」という意味で使われます。

例文：Agnes can speak Chinese as well as Spanish.
意味：アグネスはスペイン語も話せるうえに、中国語も話せます。

例文：She can cook French food as well as Japanese food.
意味：彼女は日本料理だけでなくフランス料理も作れます。

まとめ

今回は「as～as」の使い方や様々な場面で便利に使える熟語を紹介しました。
日常会話の中で使う機会の多い「as～as」を使いこなせるように、何度も練習してみてくださいね。